家づくりに失敗しないために、注文住宅を建てるときに知っておくべきことを、私たちの経験からお伝えします!

2020年4月4日

家を買うということは、誰にとっても一大イベントです。そして、一生に一度の買い物になることも多いですから、思い通りにならないことも多く、実際に家を買った人からは、難しいことばかりで大変だった、とか、もっとこうしておけば良かった、失敗したとか、後悔の声を聞くこともあります。

わたしたちは、たびひさ(中)が小学生になるタイミングで杉並区に注文住宅を建てました。というのも、上の子供が小学生になるタイミングで家を買わなければ、家を買うタイミングで子供に小学校の転校をさせなければならなくなってしまうからです。

それに、それまで住んでいたのが賃貸のマンションだったのですが、階下の方から、足音がうるさいという苦情をもらうことがあり、それからというもの、毎日まいにち、小さなこどもたちに「走らない!」と注意し続けることがとてもストレスだった、という事情もあります。

このため、新居に移るタイミングを2019年3月に決めて、その1年前から家を買う検討をはじめたのですが、本当に知らないこと、わからないことばかりで大変でした。失敗したり、後悔したくはありませんので、インターネットで情報を集めようとしたのですが、思ったように欲しい情報が集まりません

それでも、いろいろなホームページを読みあさって勉強をしましたので、それなりにしっかりとした知識を身につけることができました。そして、不動産会社さんにも、建築会社さんにも恵まれて、ついには、とても満足できる注文住宅を建てることができたのです

なので、わたしたちが勉強した成果をまとめることで、これから家を買おうとする方の検討にお役立ちできればと思います。わたしたちが新居に住みはじめてから1年が経過したタイミングでこのサイトを立ち上げましたので、実際にわたしたちが1年の生活を通じて感じた内容もあわせてお伝えすることで、お役に立つことができればと思います。

新居に入るまでのスケジュール

わたしたちのスケジュールは、次のとおりでした。注文住宅を建てる場合には、1年くらい前には土地の見当をつけておく必要があります。建売住宅の場合は、完成する半年前後くらい前から物件の広告が出はじめますので、夏頃探し始めても、3月までに入居することができる物件を見つけることができます。

家の建築に着工してから完成するまでの時間は、短いと2ヶ月くらいで完成してしまいますが、ふつうは3~4ヶ月くらいかかります。注文住宅を建てるときには、家の建築に着工する前に、1~2ヶ月かけて打ち合わせをして、建物の間取りや設備を煮詰める設計のための時間も必要となりますが、こだわりの条件や構造計算などによって、設計にかかる時間はもっと増えていきます

  • 2017年頃から、なんとなくたびひさ(中)の小学校入学のタイミング(2020年4月)に併せて家を買おうかと考えはじめる
  • 2018年1月頃から、インターネットで物件の情報収集を開始。希望する予算と条件から、杉並区、世田谷区、大田区あたりが候補だと相場観をつける
  • 2018年4月頃から、実際の物件見学を開始。入居希望は2020年3月だが、勉強もかねて、完成済み物件も含めてたくさんの物件を見て回る。
  • 2018年5月ゴールデンウィークの最中に訪問した昭和建物さんで、希望条件にぴったりの土地を見つける。
  • 2018年7月、土地の売買契約を結び、まずは土地だけ購入。同時に、建物の建築会社を複数見て回り、希望する性能の家を予算内で建ててくれる建築会社を探す。
  • 2018年8月、いくつかの候補の中から、タツミプランニングさんと建物の建築請負契約し、建築会社を決定。2ヶ月ほどの時間をかけて、詳細な設備などを確認していく。
  • 2018年10月家の建築に着工。建築期間は4ヶ月の見込み。
  • 2019年2月予定どおり完成し、引き渡し。
  • 2019年3月たびひさの幼稚園の卒業式を待って、新居に引っ越し
  • 2020年2月1年目の検査を実施

一戸建てを選ぶか、マンションを選ぶかか

家を買うとなったとき、一番意見が分かれる点が、一戸建てにするか、マンションにするか、ということではないでしょうか。それぞれメリット・デメリットありますが、幸いなことに、わたしたちは一戸建てにすると最初から決めていましたので、この点については迷わずに済みました。というのも、これまで生活していた賃貸マンションの時のように、階下の方に気を遣う生活はどうしても避けたかったからです。

そんなわたしたちですが、賃貸マンショで生活したこともありますし、今は一戸建てに住んでいますので、わたしたちが思うメリット・デメリットをまとめてみたいと思います。

一戸建てのメリット・デメリット

メリットは、なんといっても独立した家屋であることです。階上からの騒音に悩まされることもありませんし、階下の方に気を遣うこともありません。また、マンション管理組合のようなお付き合いも必要ありません。自分の土地と家ですから、自由気ままに過ごすことができます。

そして、注文住宅であれば、間取りや設備も自由自在に設計できます。本当に自由に選べるのですが、選ぶ項目が多すぎて疲れるくらいです。勉強のため、新築マンションもたくさん内覧しましたが、間取りはどれも似たり寄ったりで、大きく変更することはできません。わたしたちは、独立した3部屋+扉で仕切ることができる1部屋の合計4部屋が必要だったのですが、4LDKのマンションは、希望する予算と立地ではほとんどありませんでした。

経済的なメリットとしては、一戸建てだと、住宅ローンの支払いの他に、管理費や修繕積立金、駐車場代といった毎月の支払いがありません。一戸建てだと家の敷地に駐車場を作ることになりますので、駐車場代を毎月誰かに支払う必要はありません。また、管理費や修繕積立金として数万円を毎月支払い続ける必要もありません。もちろん、一戸建てでも修繕は必要となりますので、修繕するタイミングで大きな出費が必要となるのですが、少なくとも管理費については発生しません

マンションのメリット・デメリット

マンションのメリットとしては、豪華な設備を共有できることではないでしょうか。例えば、オートロックや宅配受取りボックスが完備された、広くて大きな玄関はとても豪華で便利ですし、お友達を招くときに見栄えもします。

また、マンションは鉄筋コンクリート造りなので、断熱性能に優れますし、火災や地震にも強いです。防音性能の高いマンションであれば、階上や階下、お隣からの騒音もかなり抑えられます。そして、高層階からの眺望や、他の建物に遮られない日当たりは、一戸建てには手に入れることが難しいポイントです。

経済的なメリットとしては、一戸建てと比べてコスパが良いという点です。同じ面積で比べると、似たような立地であれば、安い建売住宅とマンションとが同じような価格帯になるのですが、安い建売住宅の設備は安っぽく性能が悪いことが多いので、マンションの方がコストパフォーマンスに優れています

デメリットとしては、共有部分にある豪華な設備を維持するために、掃除代などを管理費として毎月支払い続ける必要があります。また、将来の大規模修繕に備えて毎月修繕費用を積み立てることになるのですが、いざ修理するというタイミングで、修繕積立金が足りないというトラブルもよく見られます。

また、マンションは、自分の住んでいる専有部分と、廊下や玄関、駐車場といった共有部分があるのですが、壁や柱、基礎といった躯体・構造部分も共有部分となりますので、実は、マンションは、その建物のほとんどが共有部分になっているのです。共有部分の管理や修繕については、共有する全員で話し合わなければならず、自分1人だけでは何も決めることはできませんので、何をするにも、マンション管理組合を通じてマンションの住民みんなで話し合わなくてはなりません。

共有部分の管理や修繕でトラブルを避けるためには、積極的にマンション管理組合に関わる必要があるのですが、専門的な知識も必要となりますし、お付き合いするのはそれなりに大変です。マンション管理組合がうまく機能せずマンションとしての維持や管理がおろそかになり、マンションの資産価値が落ちてしまった、というニュースをよく目にするのは、このためです。

まとめ

わたしたちは一戸建てありきで考えていましたので迷いはありませんでしたが、一戸建て派、マンション派、どちらが良いか意見が分かれるところかと思います。

わたしとしては、共有部分の管理や修繕が将来のトラブルになることが多いという話を聞きますので、マンションは避けたいと思います。マンションに住み始めてしばらくの間は問題なくても、20年、30年と経って、例えば修繕の問題が発生し、追加で大きなお金が必要となってしまったとき、マンションの場合、自分だけの問題にとどまらず、住民みんなでの話し合いで解決策がまとまらないと、そもそも修理することすらできなくなってしまうこともあり得ます。

はじめのうちは問題のないマンション管理組合であっても、これから20年、30年と経ったとき、どのような人間関係になっているのかは予想することはできませんし、その頃には自分自身も高齢になっているので、リスクは高いと思います。

なので、予算の問題があるかもしれませんが、狭小住宅のように、都心でも安めの一戸建てが増えていますので、積極的に一戸建てを検討してはいかがでしょうか

建売住宅と、建築条件付の土地と、注文住宅と、どう違うの?

わたしたちは杉並区で家を建てましたが、家を探していた当時、杉並区、世田谷区、大田区の希望のエリアの物件は、ほとんどが建売住宅か建築条件付の土地で、注文住宅を自由に建てることができる土地はほんのわずかでした。

都心では一戸建てにちょうどいい土地が限られていますが、家を欲しがる人は多いので、不動産会社に有利な建売りや建築条件付の土地として売りに出されることが多いからです。このため、建築条件のない土地だけの取引は、かなり限られてしまいます。

建売住宅とは

建売住宅とは、不動産会社が土地に住宅を建て、土地と住宅をセットで販売するものです。土地と建物の総額で販売されているので合計額がわかりやすく、また、大手の建売業者であれば多数の建物を扱うことでコストを下げることができるので、コスパの良い価格の建売住宅になります。

そして、完成済みの建売住宅であれば実際に家の中を内覧することができますので、家を買う前に、良いところ、悪いところをしっかりと確認することができます。間取りや日当たりは、実際に完成した物件を見てみないことにはイメージをつかみにくいですから、実際に物件を見ることができるのは、建売住宅の大きなメリットとなります。

しかし、間取りや住宅の設備、仕様はほとんどが固定されていて、あまり自由に変更することができません。それに、あまりにもコスパの良い、低価格の建売住宅だと、コストを切り詰めるために安普請となっているものもありますので、注意が必要です。

建築条件付の土地とは

建築条件付きの土地とは、一見すると土地だけの販売のように見えるのですが、指定の建築業者により住宅を建てることが条件となっているものです。参考となる建築プランが用意されている物件も多くありますので、土地と建物の金額を合計した総額がつかみやすいというメリットがあります。また、注文住宅ほど自由ではありませんが、ある程度は、設備や間取りの変更をすることができます

しかし、建築業者が指定の業者に限られてしまい、変更することができないことがデメリットになります。例えば、樹脂サッシの窓や第一種熱交換換気システムといった、特定の機能にこだわりたくても、対応してもらえない可能性があります。わたしたちのときは、2階に風呂場を置きたいという相談をしましたが、追加の費用が発生するなら全部支払いますと言ってもだめでした。建築条件付きであっても、建築前の状態なので間取りなど自由に相談できるのかと思いきや、実際には、あまり変更することはできませんでした。

そして、指定の建築業者とうまくいかなくても、建築業者を変えることができませんので、トラブルになってしまうことも多いようです。例えば、あらかじめ用意されている建築プランから変更しようとすると、多額の変更費用が発生したり、こちらの希望がうまく反映されないといったこともあるようです。

注文住宅とは

注文住宅とは、自分の希望する間取り、設備の住宅を、オーダーメードで建てることです。注文住宅を取り扱う建築会社はたくさんありますので、その中から、希望する住宅を建ててくれる建築業者を選ぶことができます。

しかし、注文住宅は1つ1つのオーダーメードとなりますので、建売住宅と比べて高くなります。わたしたちの時は、買いたいと思った土地が建築条件付の土地でしたが、参考プランの建物で1580万円となっていました。その後、幸運にも建築条件を外してもらうことができたので、注文住宅を建てたのですが、いろいろと希望の設備を追加していった結果、同じ床面積の住宅なのに、2000万円を軽く超える値段になってしまいました。

また、そもそも、建築条件のついていない土地を見つけなければ希望の建築会社で注文住宅を建てることはできないのですが、建築条件の付いていない土地を見つけることが、都心ではなかなか難しいというのが実情です。

まとめ

建売住宅、建築条件付の土地、注文住宅、メリット・デメリットは様々ですが、可能であれば、建築条件のない土地を見つけ、注文住宅を建てることが、一番満足できると思います。ですが、もし建築条件付の土地や建売住宅だったとしても、しっかりと勉強して、こちらの希望をしっかりと相談すれば、コスパよく希望に添った家を買うことができると思います。

いずれにせよ、家を買う前にしっかりと勉強をして、知識をつけることが大切ですね

家を買うと決めたとして、まずは何から始めれば良いか

家を買うと心に決めたとして、どこから手をつければ良いのでしょうか。わたしたちは、まずはどこのエリアで物件を探すか、場所を絞り込み、インターネットの物件情報を検索して、その場所の物件の相場観(価格帯)を勉強することから始めました。

どこのエリアで物件を探すか

どこに新居を構えるか、考え始めるとなかなか悩ましいものとなりますが、一番いいのは、これまでに住んだことがあって、土地勘のあるエリアで家を探すことです。一度住んだことがあれば、そのエリアの善し悪しはよくわかっていますので、失敗するリスクは少ないです。

土地勘がない場合にはは、物件の価格以外にも、勤め先への通いやすさ小学校の学区の評判治安の良さ生活の利便性、といった様々なポイントを考えながら、家のエリアを絞り込む必要があります。

そのとき、どのポイントを優先するか、優先順位をしっかりとつけておくと、エリアを絞り込みやすくなります。わたしたちは、公立小学校の評判、治安の良さ、生活の利便性、勤め先への通いやすさ、という優先順位でした。そうすると、駅からの距離が遠くなってもやむを得ない、といった諦めるポイントも見えてきます

公立小学校の評判が良く、治安の良い一戸建ての住宅街があるところ、となれば、東京23区では西側に候補が多くあります。このため、私たちは、杉並区の中央線や京王井の頭線の沿線、大田区の東急池上線の沿線を候補と考えました。世田谷区の東急東横線、東急田園都市線沿線や小田急線沿線も候補となったのですが、地価が高く、マンションの販売は多いのですが予算に収まる戸建ての販売が少ないようでしたので、候補から早々に外れました

エリアが絞られたら、インターネットで物件情報を調べてみる

ある程度希望するエリアが絞られてきたら、インターネットで物件情報を調べてみます。例えば、東急目黒線沿線の物件は、一戸建てや土地を探しても、軒並み予算オーバーだったのでサクッと諦めがつきました

大田区の東急池上線の沿線や、杉並区の中央線沿線京王井の頭線では、駅から少し離れた場所であれば、予算の前後くらいの価格帯の一戸建てがいくつか見つかりました。東急池上線の沿線は住んだことがありませんが、調べてみると評判の良い小学校区もあります。また、京王井の頭線の沿線は地価が高そうなイメージが先行していましたが、駅から離れると予算に収まる一戸建てがあると気づきました

まとめ

このように、希望条件に優先順位をつけて、ある程度希望する物件のエリアを絞り込みつつ、インターネットで物件情報を調べて、予算に収まる一戸建てがありそうかどうか当たりをつける、そうすることで、ある程度具体的に、希望に添ったエリアが浮かび上がってきます。

もし土地勘のないエリアだったとしても問題はありません実際にその場所にある物件をいくつか見に行くことで、雰囲気や、生活の利便性といったものを確かめることができ、さらに物件選びが進んでいきます。

地元密着型の不動産会社が良いか、広域で展開する不動産会社が良いか

実は、ほとんどの不動産の物件情報は、専用のシステムで不動産会社の間で共有されています。このため、どこの不動産会社に相談しても、扱っている物件に大きな違いはありません。それでも、地域密着型の不動産会社手広く展開する不動産会社何か違うところはないか興味があったので、物件を内覧しがてら、不動産会社の雰囲気もチェックしてみました。

地域密着型の不動産会社

地域密着型の不動産会社は、1つの場所を中心として、不動産を扱う会社です。地域に根ざしているので、その地域の不動産事情には当然詳しいですし、長年1つの地域で商売していますので、評判の悪い不動産会社は商売できなくなっているでしょうから、長く商売を続けている地域密着型の不動産会社は、ある程度信頼できると考えられます。

わたしたちは、地域密着型の不動産会社として、中央線西荻窪駅近くにある、昭和建物さんを訪問しました。杉並区の物件を中心に、練馬区、中央区といった近隣地域の物件に強い不動産会社で、30年以上西荻窪で商売を続けているようです。

そこでは、インターネットで事前に調べていた物件の内覧をお願いしたのですが、それ以外にも、いくつかおすすめの物件を紹介してもらうことができました。そのおすすめ物件は、わたしたちの検討からは漏れていた物件だったのですが、実際に見に行ってみると、とても心引かれる良い物件でした。また、地域の物件をいくつも見せてもらう中で、希望するエリアの物件の相場観や、地域の生活イメージもつかむことができました

わたしたちは、最終的には、昭和建物さんがちょうど分譲を始めたばかりの土地で、インターネットに掲載したばかりの土地がありましたので、これに決めることになりました。その頃には、たくさんの物件を見て回っていましたので、相場観や、どこを確認すれば良いかといった感覚も磨かれていましたので、物件の現地をみて、すぐに購入を申し込みました。

その土地は、もともと大きな家が建っていた広い土地を複数の宅地に分割して売りに出されていたのですが、1ヶ月と経たずにすべての土地が売れてしまったようです。人気の物件だったのですが、偶然いいタイミングで物件情報を目にしていたので、幸運にも購入することができました

広域で展開する不動産会社

地域に根ざした不動産会社は、どうしても小規模なところが多くなりますが、比較するため、都内様々な場所で住宅の分譲を行っている会社の物件も見てきました。女性設計士によるデザインセンスと機能美をコンセプトとする、Luxsisシリーズの住宅分譲を都内で展開するエスケーホームさんです。

わたしたちが内覧した物件は、大田区東急池上線の沿線にある建売住宅です。完成間際の物件でしたので、家の中の様子までしっかりと見ることができました。女性設計士によるデザインセンスと機能美をコンセプトにするだけあって、外観がきれいなだけでなく、内装もきれいに整えられており、明るい2階のリビングが印象的でした。そして、収納にも手抜きはなく、よく工夫されているなと感じ、好印象でした。建売住宅は、一見して安っぽいと感じてしまう物件も多いのですが、エスケーホームさんのLuxsisシリーズなら購入候補になります。

ですが、その物件は、2019年6月完成引渡し予定ということでしたので、わたしたちの入居予定とスケジュールが合わず、断念することとなりました。Luxsisシリーズを手がけるエスケーホームさんの物件はいい物件だなと思いましたので、わたしたちの希望する場所とタイミングで住宅の分譲があればいいのにな、という感じでした。

まとめ

正直なところ、建売住宅には安かろう悪かろうのイメージがあったのですが、エスケーホームさんのLuxsisシリーズを見て、建築会社によっては、建売住宅もいいよねと思えるようになりました。

地域密着型の不動産会社であれ、広域で展開する不動産会社であれ、家を買うのはタイミングと物件次第となりますので、不動産会社にあまりこだわる必要はないかもしれません。わたしたちは、地域密着型の不動産会社から土地を購入することにしましたが、その後も、評判の良い建築会社をいくつか紹介してもらったり、住宅ローンを扱う銀行を紹介してもらったりして、なにかとお世話になりました。

地域密着型の不動産会社だと、土地や建物を買った後はご近所さんになりますので、悪い評判が出ると大変です。そういう事情もあって、何かと親切にしてくれるのではと思うところもありますが、わたしたちは、昭和建物さんといういい不動産会社に出会うことができて良かったと思います。

家の性能について

車の性能であれば、エンジンの排気量の大きさとか、何人乗りとか、なんとなく思い浮かぶと思います。しかし、家の性能については、賃貸住宅ではほとんど話題になりませんので、家を買うまで意識することはなく、知らない方も多いと思いますが、例えば、断熱性能、耐震性能、耐火性能、省エネ性能、といったものがあります。

快適な生活に一番大きく影響する性能が、断熱性能です。断熱性能が低いと、夏は暑くて冬は寒い家になります。特に、マンションから一戸建てに引っ越した場合、鉄筋コンクリート造りのマンションは断熱性能が高いので、断熱性能が低い一戸建てに引っ越すと、新築なのに暑かったり寒かったりと、快適ではない生活にがっかりすることになってしまいます。

また、耐震性能や耐火性能も重要です。これらの等級が高いほど地震や火災といった災害に強く、安全な住宅であるということはもちろんなのですが、等級によって、地震保険や火災保険の割引を受けることができますので、しっかりと考えて設計に反映させる必要があります。

いろいろ複雑でわかりにくい家の性能ですが、認定長期優良住宅や認定低炭素住宅といった認定を受けていれば、高性能な住宅であることが確実に確認できます。ただ、こういった認定を受けている住宅は、費用もかさみますので、どうしても家の値段が高くなってしまいます

簡単に家の性能を確かめる方法

認定長期優良住宅や認定低炭素住宅といった認定をとっていない住宅でも、性能を簡単に確かめることができます。それは、住宅ローンのフラット35で、金利Aプランや金利Bプランの適用が受けられるかどうかを確認することです。

フラット35は、35年間固定金利での借り入れができる住宅ローンですが、一定の技術基準を満たす高性能な住宅には、金利の引き下げを行っています。Aプランが10年間0.25%の引き下げ、Bプランが5年間0.25%の引き下げとなるのですが、Aプランの方が高性能となる技術基準に適合しているということになります。

建売住宅のパンフレットなどを見ると、フラット35S Bプラン適用、といったことが書いてあると思いますが、これは、Bプランが適用される技術基準を満たしている建物ということになります。価格の安い建売住宅だと、Bプラン適用のものや、AプランもBプランも適用されないものが多く、低コストに見合った性能になっているとわかりますね。

家の快適さは、こういった性能はもちろん、気密性や換気システムにも大きく左右されることになりますので、改めて、わたしたちが勉強した成果をわかりやすくお伝えしたいと思います。

建築会社をどう選ぶか

注文住宅の場合、土地を不動産会社から買った後、建築会社を選ぶ必要があります。大手の建築会社はハウスメーカーと呼ばれていたり、小規模なところだと工務店と呼ばれていたりもするのですが、建築会社も数が多く、三井ホーム、ミサワホームといった名の知れた大企業から、安さを売りにするタマホーム、そして、中小の建築会社、工務店まで多種多様です。

わたしたちは、床面積100平方メートル(33坪)くらいの家を建てる予定だったのですが、安い見積りの建築会社だと1500万円台の見積もりとなりますが、大手だと3000万円を超える見積りとなります。その差はどこにあるかといえば、住宅の性能と、安心です。

安い見積りを出す建築会社は、人件費を抑えるため工期が短く、突貫作業になりがちです。このため、安普請となってしまい、住んでから問題点が見つかる可能性もあります。大手の建築会社だと、様々な機能が詰まった快適で高性能な家が建ちますが、必要以上の機能が値段を高くしている可能性もあります。

建築会社を選ぶには、まずは見積りから

建築会社を選ぶ第一歩は、希望する予算と性能、間取りなどから見積りを出してもらうことです。見積りの中で、どのような仕様となっているか、希望する設備を入れることができるか、など、相談を進めることで、予算の範囲内で、希望する性能の家を建ててくれる建築会社を、上手に探すことが大切です。

わたしたちのときは、昭和建物さんがお付き合いしている会社の中から、評判が良いと聞いて紹介をしてもらった、三栄建築設計さんと、誠賀建設さん、そして、東京、埼玉周辺で手広く住宅建設を手がける中堅企業のポラスさん、インターネットでググって探したタツミプランニングさんの4社に見積りをお願いして、比較検討しました。

希望する性能と設備によっては、得意でなかったり、そもそも扱っていなかったりしますので、最終的に、わたしたちの希望に添って、断熱性能が高く、低炭素住宅の認定と、耐震性能3の認定をとることができる家を、予算内で建ててくれそうだと思えたのは、タツミプランニングさんでした。

建築会社を選ぶときは、営業担当さんとの相性も大切

見積りの段階では、どの会社も、営業担当の方と話を進めることになるのですが、営業担当さんの対応が、かなり会社の評価を左右します。こちらから詳しく聞いたとき、その場で的確なお答えをもらえないと不安になります。それに、営業担当さんが心許ないと、その会社に家を建ててもらうことにも不安になってしまいます。

タツミプランニングさんでは、三鷹スタジオで営業を担当するNさんの対応が素晴らしく、こちらから聞いたことは何でも的確に答えてもらえましたので、これなら安心して家の建築を任せることができると思いました。この営業担当の方の対応も、タツミプランニングさんに決める大きな材料となりました。

まとめ

建築会社を選ぶのも大変な作業なのですが、希望する予算内に収まりそうな建築会社に当たりをつけて、あとは実際に見積りを相談することが大切です。あまりに手広く、数多くの建築会社に見積りをお願いすると、考えるのが大変なのですが、納得がいく建設会社と出会うまで、しっかりと選びたいですね。

最後に、まとめ

このように、わたしたちが家を買った経験から、家を買うときのことをいろいろと書いてきましたが、これを読んだだけでも大変そうだなと感じるのではないでしょうか。なぜ大変なのかといえば、それは、いろいろと勉強して理解しなければならないことが多いからなのですが、夢のマイホームは一生に一度の買い物となりますので、後悔しないためには、家を買う自分自身がしっかりと勉強をすることが大切です。

わたしたちも、一生に一度の買い物の買い物だというつもりで、わからないことを一生懸命勉強してきました。そのおかげで、今こうして、満足のできる家を買うことができたのだと思っています。難しいこともいろいろあるのですが、わたしたちの勉強した成果を、わかりやすくお伝えできればと思いますので、家を買いたいと思うみなさまのお役に、少しでも立つことができればと思います。

体験談

Posted by TABIHISA